ごあいさつ

気づいたら、我が子が“子鉄”になっていた!
お弁当にオムツ、まだ小さな2人目の赤ん坊を抱えて、
くる日もくる日も電車を見て歩いているうちに、
気づいたら、自分の方が電車に夢中になっていた…!

そんな私が、親子で電車を眺めるためのガイドブック
「子鉄&ママ鉄の電車ウオッチングガイド•東京版」を出版したのが2009年の夏でした。
単なる思いつきで命名した「ママ鉄」という言葉も今ではすっかり定着し、
大勢のママ鉄仲間でわいわい集まる機会も増えました。
鉄道への愛も知識も深まり、
近所の公園で眺めていれば満足だったのが、
いつのまにか、少し遠くまで足を伸ばして
ローカル線やSLに乗る楽しみを覚えました。
そして、単なる移動時間だと思っていた往復の道程が、
我が子たちとじっくり向き合うタカラモノのような時間だと気づきました。
そんな時間の中から「子鉄&ママ鉄の電車お出かけガイド•関東版」が生まれました。

親子で手をつないで、お気に入りの電車を乗り継ぎ、
日が暮れる頃には帰ってくる。
小さな旅の中にも、たくさんのドラマが生まれることでしょう。
そして、電車に乗ればこんなに遠くまで行けるんだ!という新鮮な驚きは、
子どもたちの心の中の地図を、大きく広げてくれることでしょう。

子どもはあっという間に大きくなり、
ママの手から離れていきます。
親子で一緒に電車に夢中になり、一緒に笑った時間が
いつか巣立って行く子どもたちのパワーの源になりますように。
この2冊のガイドブックが少しでもお役に立てれば幸いです。

著者プロフィール
棚澤明子 Akiko Tanazawa
1973年神奈川県生まれ。男の子2人の母。映画配給会社勤務を経て、フリーランスのフランス語翻訳者、ライターになる。子どもの影響を受けて、それまで移動手段だとしか思っていなかった鉄道の魅力に目覚める。2009年に「子鉄&ママ鉄の電車ウオッチングガイド東京版」、2011年「子鉄&ママ鉄の電車お出かけガイド首都圏版」を出版(ともに枻出版社刊)。TV、新聞、雑誌などで話題になり、「ママ鉄」という言葉の生みの親と言われるようになる。2012年より、読売新聞(都民版)にて「ママ鉄の電車ウオッチ」連載中。他にも、食やスポーツなど幅広い分野で執筆活動を続けている。

子鉄 & ママ鉄の電車お出かけガイド 関東版
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